学習を挫折させない方法 - GROWモデル

ノウハウ

学習を挫折させない方法 - GROWモデル

2019年08月19日  
ビジネスマンにとって、学習は一生続けるものではないでしょうか。

英語の学習、新しいマーケティング手法の学習、新しいITツールの使い方の学習など挙げれば切りがありません。

長期的に考えれば、絶対にやった方がいいと思う学習でも、毎日の忙しい合間をぬって学習時間を確保するのは大変なこと。

多くの人は途中で学習を挫折して諦めてしまいます。

私は、プログラミングスクールの講師もしていますが、エンジニアになろうと決意して学習を始められる方の6割くらいは挫折して諦めてしまっています。

一方で自慢ではないですが、コーチング的アプローチを行っている私の生徒さんは平均の半分の3割くらいしか挫折していません。

明らかにコーチング的なアプローチが学習の継続率をあげていると考えられます。

つまり、学習を挫折させないためには、コーチング的アプローチ、特にGROWモデルを使うと効果的です。

GROWモデルについては下記の記事を参考にしてください。

GROWモデルとは

GROWモデルとは|コーチングの基本


▼目次
Goal:目標を頭にすり込む
Reality:自分の能力を測定する
Options:まずはやってみる
Will:フィードバックと勇気付け
最後に

Goal:目標を頭にすり込む

まずは、目標を頭にすり込むことが大切です。

自分はなんのために勉強していて、何故努力しなければならないのか自分自身を心から納得させる必要があります。

そのためには、自分が何のために学習しているのか、毎日思い出すようにしましょう。

枕元に目標を書いた紙を貼って、毎朝読み上げたり、トイレの内側の扉に目標の紙を貼って必ず目につくようにするのも良いと思います。

私がおすすめしているのは、毎日の行動目標を書いた紙の写真を撮って、スマートフォンの待ち受け画面にしておくことです。

今の時代、1日に1回は必ずスマートフォンを使うのではないでしょうか?

そうすると、強制的に目標が目に入るので、自然と頭にすり込まれます。

より効果的なのは、目標が目に入ったら声に出して読み上げて、何のために学習しているのか自分を説得するようにしましょう。

自分自身が学習することに十分に納得していないと、途中で挫折してしまうことになります。

また、目標を頭にすり込むこの作業は、今の行動が感情ではなく理性で決めたものになっているかを確認することにもなります。

例えば、営業職をしていて人間関係がいやでエンジニアになりたい人を考えてみましょう。

ただ人間関係が嫌なだけなら、わざわざエンジニアになるために努力しなくても他の仕事もたくさんあると思います。

なんとなくエンジニアになろうとしていると、他にもっといい仕事がないか探し始めたり、コミュニケーション能力を磨き始めたりと、行動に一貫性がなくなってしまいます。

そうすると、努力の必要なエンジニアへの転職よりも、もっと安易な方法を選択してしまうでしょう。

このように、目標が曖昧だとすぐに挫折してしまいます。

学習を継続するには、目標を頭にすり込むことが大切なのです。

Reality:自分の能力を測定する

自分の能力を測定するには、専門家に理解した内容を説明してみれば良いのです。

これをすることで、どのくらいの学習時間(努力)で、どのくらい理解できているのか測定することができます。

例えばプログラミング学習なら、理解した内容をエンジニアに説明します。

専門家に説明して合格をもらえれば理解していると判断できます。

指摘をたくさん貰えば、自分の理解度が浅かったと認識しましょう。

しかし、学習を挫折してしまう人には、「自分の能力を過信している」という特徴があります。

逆に、優秀な人ほど自分の能力を客観的に把握しています。

挫折しやすい人は、自分ができると思っていることと、周りからみてこのくらいできるという評価が非常に乖離していて、学習を進めて行くと、自己評価と学習の進捗・理解度が一致しなくなりストレスを抱えるようになります。

だからこそ、きちんと自分の能力を客観的に測定することが必要になるのです。

ところが、せっかく能力を測定しても、残念ならがら自分の能力をありのまま受け入れられる人は多くありません。

自己認識と現実とにギャップが生まれると、人はそれを埋めるための新しい解釈をするためです。

・自分は感覚派だから理解が浅くても仕方ない

・もっと良い教材さえあれば理解できる

・本気を出したら理解できるけど、本気を出すほどやる気が出ていないだけ

このような言い訳を考え出して、理解できない理由を作り上げます。

生徒がこのような態度をとる時、学習をサポートするメンターはしっかりと注意してあげることが大切です。

言い訳を許さないことで、学習方法を工夫するなり学習時間を増やすなりするようになります。

Options:まずはやってみる

まずは、5分間だけ、もしくは教材を1ページだけ、と短い目標でも良いので、とにかく学習をスタートさせます。

できれば、毎日同じ時間に、同じ場所で学習することがお勧めです。

挫折する人の多くは、学習の習慣化が一番の課題なのです。

普段から学習をしている人は、「何を」学ぶかを変えるだけですので、挫折することはほとんどありません。

ところが、毎日ドラマを見ていた時間を学習時間に変えるのは、これまでの受動的な習慣を能動的な習慣に変えるのには大変な努力が必要です。

だから、とにかく短い時間でも良いので「まずやってみる」ことを促す必要があります。

5分間ほど学習していると、だんだん学習に集中し、他のことが気にならなくなります。

また、よくある勘違いとして「辞めることを決める」というのがあります。

多分、「(新しい取り組みを)やらないことを決める」というのと「(習慣化していることを)辞めることを決める」というのを混同してしまっているのだと思います。

学習し始めると学習に集中するように、辞めることについて考え始めるとその事ばかり考えるようになります。

幸せな時間を辞める事ばかり考えると嫌な気持ちになって、結局辞めることを辞めてしまいます。

だから、ただとにかく学習を始めることだけに集中するようにしましょう。

それが、学習を習慣化させるためにもっとも効果的な方法です。

Will:フィードバックと勇気付け

ある程度学習が継続できるようになったら、学習方法に問題はないか、学習の理解度は十分か、目標からズレはないか、などを確認するようにします。

こちらも専門家からフィードバックをもらい、学習の質を高めるようにしましょう。

プログラミングを学んでいる生徒さんに多いのですが、色々な機能を組み込みたくて手当たり次第に勉強してしまう人がいます。

しかし、基礎基本をおろそかにしていると、新しい知識も理解できないことが多く、非効率な勉強方法になってしまいます。

何をどのように勉強するかは、全体像が見えている人でないと判断ができません。

また、丸暗記をして内容を理解していなかったり、不必要に深掘りして勉強してしまうこともあります。

覚える知識の何が重要かの判断も、専門家からフィードバックをもらうと良いでしょう。

また、専門家はフィードバックをする時に勇気付ける言葉も添えてあげると生徒のモチベーションが上がるので覚えておくようにしましょう!

  • メンター
  • この知識を身につけたことで、こんな価値を生み出せるようになったね!

という感じで、ポジティブな事実を伝えてあげることが勇気付けになります。

最後に

挫折してはいけないとか、諦めないことが正義だとか言うつもりはありません。

今の世の中、学習から逃げたからって死んだりしません。

逃げることも、立ち向かうこともその人の自由なのです。

ただ、より自由になるためには、自分のやりたいと思ったことを最後までやり通して、自分で道を切り開く能力をつけることも大切だと思います。

個人的な主観ですが、これまで本気の努力を一度もしたことのない人は4割くらいいる印象です。

3〜5割くらいの人は、今は本気になれていないか、努力することそのものを諦めてしまっている人なような気がします。

自律して自分の決めたことをきちんと行動し続けられている人は、全体の2割くらいではないでしょうか?

GROWモデルは、3〜5割の今は本気になれていないか、努力することそのものを諦めてしまっている人に効果があります。

もし、過去の挫折経験から努力を諦めている人がいたら、ぜひGROWモデルのアプローチでもう一度努力をする勇気付けをしてみてはいかがでしょうか。


n
このエントリーをはてなブックマークに追加