コーチングするとダメになる!?コーチングの誤解とは

ノウハウ

コーチングするとダメになる!?コーチングの誤解とは

2019年07月30日  
これからコーチングを学ぼうとする人は、現状に課題があってそれをコーチングで解決しようとしています。

しかし、コーチングを学んで実践してみると逆に部下との関係が悪化したとか、仕事のパフォーマンスが下がったという人もいます。

では、コーチングには効果がないのでしょうか?

実は多くの人がコーチングを誤解して理解しているんです。

「コーチングなんて全然ダメだよ」なんて人は、実は真逆のことをやっているだけなんです。

間違ったコーチングのやり方を身につけると、上司も部下も不幸になります。
▼目次
期待する効果とのギャップとは
指示・命令をしてはいけない?
質問のレベルが低い
コーチ(上司)は成長しなくて良い?
コーチングで失敗するのはコーチの責任

期待する効果とのギャップとは


上司はコーチングを通して、部下に成長して仕事の質が上がり多くのタスクをこなせるようになって欲しいと望みます。

他にも、「モチベーション向上」「自主性・積極性の向上」「コミュニケーション能力の向上」など部下に期待することは山のようにあります。

しかし、それらはコーチングの副次的な効果にすぎません。

コーチングは、「"相手(クライアント)"が"自分の"目標に向かって正しく努力する」ことが本質的な効果です。

「コーチングしたから、モチベーション上がったよね?」って考える上司は、「ランニングしたんだから病気が治ったよね?」って言っていることと同じ。

適度な運動の結果、健康になることはあっても、ランニングさえすれば病気が治るわけではありません。

そんな簡単な事実から目を背けて、「コーチングをやり始めたから部下は成長したよね?」と言うのはやめましょう。

指示・命令をしてはいけない?

コーチングの前提として、「答えは相手の中にある」と考えます。

これを学んだ上司は、「そうか!自分が答えを与えてはいけないんだ!」となります。

そうすると、これまで"上司"→"部下"への指示系統だったのが、"部下"→"上司"への指示系統に変わるだけなんです。

コーチングでは、「"相手(クライアント)"が"自分の"目標に向かって正しく努力する」状態にしなければなりません。

つまり、部下が自分で答えを導き出せなかったり、上司が正しいやり方を知っているなら、上司から部下へ指示を出すことが正しい努力へと導くことになるのです。

ここで気をつけなくてはならないのが、「失敗から成長するチャンスを奪っている」という事実です。(上司の指示内容が大失敗と言うケースもありますが・・・)

最終的な目標達成に向けて、チャンスを奪うことと正しい道をさし示すことのどちらが良いかを判断して指示を出さなくてはなりません。

質問のレベルが低い

質問のレベルが低いとは、深掘りをする階層が浅いという意味です。

次の例を見てみましょう。

  1. 部下
  2. すみません。発注ミスをして多額の損害が出てしまいました。

  • 上司
  • なんでそんなミスをしたんだ?原因と再発防止案を出してくれ

  1. 部下
  2. 原因は発注書を書いた後にミスがないか確認するのを忘れていたことです。今後は必ず確認するようにします。

  • 上司
  • そうか。じゃあ、今度からきちんとダブルチェックをしてミスしないようにしてくれ。

この例では原因の確認と再発防止対策もできているようでいて、実はなんの解決にもなっていません。

ここで指摘すべきなのは、「ダブルチェックする仕組みを作らないまま運用していたのは何故か?」です。

個人に焦点を当てるのではなく、「なぜ仕組みを作らず運用していたか」と仕組みや体制に焦点を当てることが大切です

ミスをしない完璧な人間なんていません。

ミスをした個人の問題を追求すると、部下は萎縮して何もチャレンジしなくなります。

多くの上司が、このようなレベルの低い質問を当たり前のようにして満足していること自体が問題なのです。

コーチ(上司)は成長しなくて良い?

一般的な会社では、ある程度の年齢になると仕事のできる人が上司になり、未熟な人が部下になります。

ところが、上司は部下を成長させることばかり考え、自分が全く成長しなくなります。

人間、成長をやめてしまえば腐るだけです。

成長をやめてしまった人がコーチングのやり方を覚えてもうまくできるわけがありません。

最高のコーチングとは自らの人生で語ることです。

コーチは成長し続けなければいけません。

コーチングで失敗するのはコーチの責任

「コーチングは効果なかった」「コーチングは逆効果」と言っている人はその人自身に問題があります。

そもそも過剰に期待していたり、間違ったコーチングをしていたり、正しくコーチングを理解していないことが原因です。

確かにコーチングは万能ではありません。

また、部下が目標に向かって正しく努力しているのならコーチングなんて必要ありません。

きちんとコーチングの効果を理解し、やり方を学べば相手の成長に大きく貢献できるようになります。


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